SKIN COLUMNS

肌コラム

【医師執筆】コラーゲンについて Vol.1

この記事は田中(たなか)牧恵(まきえ)医師が執筆しました

RDクリニック医師

1978年東京女子医科大学卒業後、三井記念病院産婦人科、藤木皮膚科病院、東海大学医学部非常勤講師、東海大学東京病院婦人科を経てRDクリニック三田に勤務。2012年RDクリニック東京銀座 院長就任を経て、2023年よりRDクリニック東京銀座 非常勤医師として勤務。

田中医師のプロフィールを見る

今回は、肌に関することの中から「コラーゲン」についてお話しします。

実は、食品やサプリメントに含まれるコラーゲンが口から入っても、消化器官で分解されるため、そのまま肌に行くということはありません。
それでももし、お友達から「私、昨日○○屋の鶏鍋を食べたら朝起きたときに肌がツルッツルになったのよ!お店の人も『お客さん、明日の肌を見ててください、スゴイですよ!』と言ってたわ。」なんて聞くとひょっとして…と思うかもしれません。

でも重ねて言いますが『それは思い込みです。』

ではコラーゲンってどんなもの?教科書的にいえば、「体の根幹を支えるタンパク質」です。体を構成するタンパク全体の3~4分の1を占めているものでこれが無ければ体を支えられません。コラーゲンは太く丈夫な繊維の束で、主にある場所は皮膚・そして腱・軟骨や骨、靭帯・大動脈…と体幹の多岐にわたります。非常に安定した物質でもあり簡単には分解・消滅しません。

タンパク量が一番多い部位の一つに皮膚があり、皮膚重量の7割を占めているとも言われています。そして、皮膚のコラーゲンの代謝は非常にゆっくりで、半減期は15年くらいと言われています。ゆっくりでも安心できません。20代前半の玉のお肌のコラーゲンは30代後半で半分くらい無くなり、代わりに少し質が悪いものに置き換わっています。

同じコラーゲンでも若い時のプリッとした太いものではなくなってくるのです。そしてさらに15年経ちますと50代間近。しかも閉経で女性ホルモンも殆ど無くなってきています。つまり、肌の応援団の人数も減ってきている訳です。このようにしてコラーゲンの総量は40代からは徐々に減少していきます。こればかりは紫外線に当たらなくても、肌に悪い刺激を与えなくてもしようがありません。じっとしてれば一生ピカピカの若い肌…ではないのです。

は、
2005年に日本で初めて誕生した
「肌の再生医療」専門クリニックです。

はだ再生医療さいせいいりょうとは?

肌の“真皮”部分にある「肌細胞(真皮線維芽細胞)」を移植して増やすことで、老化症状が起こる前の肌本来の状態に戻す治療です。

詳しくはこちら

RDクリニックの無料カウンセリングでは、肌の再生医療についてのご質問はもちろん、
お肌のお悩みについてのご相談もよろこんでお受けいたします。お気軽にご相談にいらしてください。

一覧へ戻る

関連コンテンツ